やさしい にぽん
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厚生年金の保険料

厚生年金の保険料は、被保険者と事業者が半分ずつ負担します。健康保険とは異なり、組合間の料金の違いはありません。

標準額の決定

厚生年金の保険料は、毎月の給与額と年に何回か支給される賞与額に基づいて計算されます。その際、個々の数値は代表値に置き換えられます。この代表値のことを、給与額は標準報酬月額、賞与額は標準賞与額と呼び、今後の計算で使用されることになります。

標準報酬月額

被保険者の報酬を適当な範囲で分割し、代表値を決めるものです。毎年1回、4月から6月に支払われる報酬の平均額によって決まります。

(例)報酬月額が20万円から30万円のときの標準報酬月額

報酬月額 標準報酬月額
195,000円から210,000円未満 200,000円
210,000円から230,000円未満 220,000円
230,000円から250,000円未満 240,000円
250,000円から270,000円未満 260,000円
270,000円から290,000円未満 280,000円
290,000円から310,000円未満 300,000円

※2017年9月分から

標準賞与額

賞与総額(税引き前)から千円未満を切り捨てて算出した金額です。

報酬として扱われるもの

基本給、役付手当、地域手当、扶養手当、通勤交通費、残業代等。

保険料の計算

厚生年金の保険料は、標準報酬月額標準賞与額に18.3%を掛けたものです。この18.3%は厚生年金の保険料率と言われるものです。現在、この数値は固定されています。厚生年金の保険料は、被保険者と事業者が半分ずつ負担しますので、被保険者の負担する保険料率は9.15%です。

(例)保険料の計算

収入の種類 報酬月額・賞与額 標準額 被保険者負担割合 被保険者負担額
毎月の給与 255,000円 260,000円 9.15% 23,790円
賞与 400,800円 400,000円 9.15% 36,600円

※2020年7月調べ

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鈴木玲(ファイナンシャルプランナー)