高額療養費
高額療養費は公的医療保険(健康保険や国民健康保険)の補償のひとつです。日本で暮らす人は必ず何かしらの公的医療保険に加入しています。
公的医療保険では、医療行為にかかる費用の大部分が保険で賄われます。医療を受けた人が病院の窓口で払う自己負担額は、費用の一部分だけです。費用負担が一部であっても、なかには病院や薬局でかなりのお金を払う人もいます。高額療養費制度では、病院で自分が負担する1ヶ月の金額が一定の額を超えると、超過分以降の費用は、保険がすべて支払います。
自己負担限度額
自己負担限度額は、報酬や所得によって決まります。限度額を超えた分は、保険による負担になります。なお、健康保険の場合、自己負担額は被保険者とその被扶養者の合計となります。
自己負担限度額の基準
健康保険の報酬目安 | 国民健康保険の所得目安 | 自己負担限度額(月額) |
---|---|---|
住民税非課税者 | 住民税非課税者 | 35,400円 |
標準報酬月額26万円以下 | 所得210万円以下 | 57,600円 |
標準報酬月額28万円から50万円 | 所得201万円超から600万円以下 | 80,100円+(総医療費1-267,000円)×1% |
標準報酬月額53万円から79万円 | 所得600万円超から901万円以下 | 167,400円+(総医療費-558,000円)×1% |
標準報酬月額83万円以上 | 所得901万円超 | 252,600円+(総医療費-842,000円)×1% |
※70歳未満の場合。2020年7月現在。
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